看板が


「ぴあぱーく妙典」に、みんなで行ったら、こんな看板がありました。

「インクルーシブ遊具広場」

インクルーシブ(inclusive)は、すべてを包括する、包み込む、という意味です。
「インクルーシブ教育」、「インクルーシブ社会」、「インクルーシブ防災」といった使い方もします。
最近の、福祉のキーワードでもあるようです。

これまで、世界は、多数派人たち、例えば健常者と言われる人たち、を中心に、最大公約数的につくられてきました。
そして、少数派の人たちは、一か所に集められたり、隔離されたりもしてきました。
そうやってつくられた世界は、少数派の人たちはもちろん、多数派の人たちにとっても、生きづらいといわれるようになってきました。
そうしたことから、お互いの違いを認め合い、すべての人たちが排除されることなく、共に支え合って、いきいき暮らせる世界の実現に向けて、インクルーシブという言葉が注目されるようになってきました。
1994年の「特別な教育的ニーズ 世界会議」をきっかけに、2006年の国連総会(私たち抜きに私たちのことを決めないで)以降、インクルーシブという言葉は、世界に広まり、2015年の国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」では、重要なキーワードとなりました。

2022年11月にオープンした「ぴあぱーく妙典」は、車いすの人に対して配慮した設計でつくられていて、背もたれと安全バーがあるブランコも設置されています。
すべての人を包括するとまではいかないけれど、車いすの人や、一般的なブランコにのれない子は、行ける場所、遊べる遊具があることで、自分は排除されていないという気持ちに、少し、なるかもしれません。
世界は、インクルーシブな世界に向けて、最初の一歩を踏み出したばかりですが、こうしたスモールステップを重ねていけば、だんだん、人々の意識も変化し、いつか、誰一人取り残さない、豊かな世界が、本当に、実現する日が来るかもしれません。

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