トットちゃん
ふれあいで働かせていただくようになってから、黒柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」を、繰り返し読んでいます。
約40年前、ベストセラーになった時に、はじめて読んで、約30年前に、日本で一番売れた本として、マーケティング的に分析した時、読み返しました(現在、国内で800万部、世界では2,500万部を超えたそうです)。
今回は、古い記憶をたどり、また、読んだ方がいいと思い、読み返すようになりました。
多くの方が読んでいるので、内容を紹介する必要もないかと思いますが、簡単に紹介します。
黒柳徹子さんことトットちゃんは、入学したばかりの小学校を、悪気なく、繰り返し授業を妨害してしまい、退学になってしまいます。
お母さんが、次に、やっと見つけてきたトモエ学園は、「リトミック」というリズム教育を、日本に取り入れた第一人者である、小林宗作先生がつくった学校でした。
トットちゃんは、ここに、毎朝、通うのが待ち切れないくらい楽しく通って、今の黒柳徹子さんになる大切なものを育みました。
小林宗作先生の主な教育方針は次のようなものでした。①「どんな子も、生まれたときには、いい性質を持っている。それが大きくなる間に、いろいろな、まわりの環境とか、大人たちの影響で、スポイルされてしまう。だから、早く、この『いい性質』を見つけて、それをのばしていき、個性のある人間にしていこう」
(日本を代表する物理学者、山内泰二さんもトモエ学園出身で、黒柳徹子さんと同級生でした。)②「自然の中のリズムを見つけよう」
そして、小林宗作先生は、トットちゃんに、一生を決定づける、大切な言葉を、ずっと言い続けます。
「君は、本当は、いい子なんだよ」
この言葉で、黒柳徹子さんは、自信をつけ、いつも、なにかやるとき、思い出していたそうです。
子どもの時に、出会った大人で、一生が決まってしまいます。
繰り返し読んで、心に、小林宗作先生、黒柳徹子さんの心を、染みこましています。読みやすい文章ですし、運がよければ、古本屋で100円ぐらいで、売っています。
まだ、読んでいらしゃらなかったら、絶対に、おすすめです。
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